この人気フレーズのきっかけはフィリピンの語学学校では???
テレビCMやネット広告で最近良く見かけるライザッ〇のお決まりフレーズである
『結果にコミッ〇します』は誰もが1度は耳にしたことあり、個人的には流行語大賞のノミネート候補かなと思わされるほど、一度聞いたら頭の片隅に残るフレーズである。またメッセージ性も強力で言葉に秘めた期待と信頼がやる気を起こす原動力となっているのだから、このフレーズを考案した方を社員にもつ会社が羨ましい。ただ、初めてこのフレーズを聞いた時に、何か違和感を覚えたと言うか、ひと昔前にどこかで似たようなフレーズを聞いたことがあったかと、記憶を辿りながら、キーボードを叩き始めた。
日本人がフィリピンを英語留学先として選ぶようになったのが、今から10年前です。
当時はわずか年間100人未満の日本人留学生数に比べ、お隣の国韓国では年間3万人以上の韓国人留学生が英才教育の一環としてフィリピンで英語留学をしていた。
当時から韓国では既に“ハイスペック競争”(高学歴、高キャリア、高収入)が始まっており、
特に学歴では英語以外に日本語、中国語、ドイツ語などのマルチリンガル並みの語学力がないと就職活動のベースラインに立てないというから、彼らからしてみれば英語習得などは通過点に過ぎない。
そんなハイスペック狙いの韓国人留学生の受け入れを積極的に行っていたのが、同じ韓国人が経営するフィリピンにある語学学校である。授業形態も先生と生徒がマンツーマン形式で行うという集中学習型を主軸にESLコース(一般英語)からTOEICやTOEFLといった専門コースまで幅広いカリキュラムを提供していた。
その中でも一番人気を集めたカリキュラムが保証コースである。まさに最近よく聞く結果をコミット(保証)する英語コースが10年前にはフィリピンに存在していたのである。この語学学校が提供していた保証コースは主にTOEIC、IELTS、TOEFLの英語能力判断テストで日本企業への面接や英語圏での進学や就職に必要な自分の英語力を示す点数である。結果を保証してくれるコース受講には条件が設けられているが、限られた期間の中で、
目標のスコアーに達することが急務とされている人向けに作られたコミット型コースである。
現代の日本人も当時の韓国人留学生のように英語は話せて当然でもっと高い学歴を狙う人が増加してきている証拠なのかと思う。あのフレーズを耳にするたびに。
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